わたくし事ですが、去年、塩漬け夫を損切りいたしました ( ̄m ̄* )ムフッ♪

こんなに心穏やかで前向きな人生を送れる日が来るなんて、あの頃を思えば夢のようです。 離婚から1年半あまりが過ぎ、ようやく娘との暮らしも落ち着いてきました。 これを期に暗闇の結婚生活にピリオドを打つ切っ掛けになった株式投資について、私自身の備忘録として書き残しておこうと思い立ちました。

ここに書くことは普通の主婦の経験に過ぎません。でもこれから投資を始めようと思っていらっしゃる方にとって、このささやかな記録が少しでも役に立てばうれしいな、と思っています。

 

■離婚の原因は・・・?

離婚の直接の原因は元夫の金銭トラブルですが、当初からモラルハラスメントにもずっと悩まされてきました。 娘の出産を期に仕事を辞めて社会との接点がなくなった私に対し、夫のモラハラは加速し、私はどんどん自分に自信を失ってしまったんです。

転機となったのは実は元夫その人なんですよ。株をやっていた夫が、ある時私に上機嫌でこう言いいました。

「働いていたときの貯金は郵便局の定期に預けっぱなしなのか? いまどき金利なんかつかないのになんにも知らないんだな。 お前もネット証券に口座を開けよ。 俺の言うとおりにすれば絶対儲かるから。」

たまたま株で儲かった時だったんでしょうね。 それまでも夫はよく儲かった話を自慢げにしていました。 損した話は一切聞いたことがありませんでしたが。

まったく笑っちゃうのですが、当時の私は我が家はすごく儲かっていると思いこんでいたんですよ。 時々株主優待の高級ハムやお米と海苔のセットが届いたり、クオカードが送られてきた事もありました。 貧乏サラリーマン家庭でお中元・お歳暮をもらう機会はほとんだありませんから、なんだか偉くなったような気分で、株主ってすごいんだな~、と思っていたんです。

ところが実際にはン百万円の損をしていたんですけどね。

 

■秘密の投資情報をネットで手に入れた?

夫はネットの株式掲示板の情報を鵜呑みにしてトレードしていたんです。 秘密の投資情報をネットで手に入れたと思っていたみたいですよ(* ̄m ̄)プッ  そんなやり方で儲かるはずがありません。

私に損させた時の言い分がまた笑っちゃうんですが、 「売れってメールしようと思ったのに、部下がトラブルを起こしてメールできなかった。損したのは部下のせいだ」とか 「夕べ買えと言うつもりだったのに、帰ってきたら☆☆(娘)が大泣きしていたから言いそびれた。娘を泣かせているお前が悪い。」とか ┐(´~`;)┌

最終的には資金の1/3以上を損してしまったんです。 目の前で自分の大切な資産がドンドン目減りしていくんです。 今まで夫を盲信していた私も、さすがにこれはおかしいんじゃないか? と思い始めるようになりました。

お金の力ってすごいですよねぇ…。

結婚以来5年近く心理的に支配されてきたこの私が、夫の言うことに疑問を持つようになったんですよ。

 

■自分で株の勉強を始め、ネット証券に口座を開設

それ以来少しずつですが自分で株の勉強を始めたんです。 別のネット証券に口座を開き、資金の大半をそちらに移して自己判断で投資を始めました。

結果的にこの事が社会との接点を取り戻すきっかけとなりました。 自分で情報を集め、拙いながらも会社の事業内容や財務を分析し、市場動向を見極めながら売買をする。 それを繰り返す内に、だんだん結果がついてくるようになりました。

2年ほどで夫に損させられた分を取り返せたんです。 さらにプラスに転じた時はもうルンルン♪♪♪天にも昇る気分でした(@^▽^@)

結果的に資金が2/3に目減りしたどん底から一転、郵便局に預けておいたよりも増やす事ができたんです。 これは大きな自信になりました。

 

■夫が未公開株で大損失

そんな時です最後の事件が起きたのは。

夫が未公開株に手を出したんです。 知り合いに絶対儲かるからと誘われてその気になり、株の損を取り返そうと借金までして。

夫自身の資金を全て使った上、私の資金まであてにし始めました。 でも夫が知っている口座には塩漬け株しか残っていなかったし、私が大反対したので仕方なくキャッシングしたらしいです。 しかも会社関係者にまで勧めて、結局全員を道連れに大損したんです。

当然会社にも知られることになりました。 投資は自己責任だからということで懲戒解雇は免れたのですが、依願退職することになりました。 事実上のクビです。

掲示板を鵜呑みにしてトレードする夫。 未公開株詐欺に引っかかり平気で借金する夫。 会社関係者まで巻き添えにしてクビになる夫。

ここに至って私も完全に目が覚めました。

借金は夫に甘い姑が肩代わりしました。…借金したのも私のせいと夫と姑の両方から言われましたが。でも私は何を言われてももう平気でした。 離婚を視野に入れて着々と準備を始めたからです。事務パートに出る傍ら、株の勉強もさらに頑張りました。

 

■株式投資が私を救ってくれた

幸いなことに投資成績は順調で、離婚が成立する頃には投資資金は倍近くに増えたんですよ。失業した夫からは1円の慰謝料ももらえませんでしたが、株の利益が私と娘に新しい生活をプレゼントしてくれたんです。

たとえ夫に愛想を尽かしても、パート収入だけでは心細くて離婚まで踏み切れなかったかもしれません。 株の利益と自分に対する自信があればこそ、娘と二人で何とかなる!と決心することができたんです。

株式投資をしていて良かった!

あの時、心底そう思いました。 株を始めるきっかけが元夫だった、というのが人生の皮肉ではありますが。

振り返ってみれば元夫に言われてネット証券に口座を開いたあの日が人生のターンニングポイントでした。 あの日以来、私は離婚への道を歩き始めたようなモノです。

 

■投資も人生も自立と自己責任

偉そうなことは言えませんが、私がこのリカツ期間に学んだことは、投資も人生も自立と自己責任だということ。 そして本当に本当にお金は大事だということです。

お金が大事なのは当たり前、と思うかもしれませんが、意外に判っていない人が多いんじゃないかと思うんです。 漫然と郵便局や銀行に預けておいたり、人に言われるがままに運用してはダメなんだと言うことを私は判っていなかった。そしてもちろん元夫も。