いざ、買いたい株が見つかって、これを買おうかどうかと考えている段階まで来て、その株を買うかどうか、株価を見ただけでは分からないでしょう。今の株価がどのような状況にあるのかは、チャートなどを見ても判断することが出来ますが、それだけでもまだ足りません。
大切なことは、今のその株価が、割安か、割高か判断することです。

まず自分が見て、それが高いか、安いかということを判断する事もできます。これは自分の判断です。一応自分にとって買うことができる株かどうかを判断しましょう。

そこで、株価が安いか高いか判断する「バリュエーション」というものもあります。
これは企業の利益や資産などから本来の企業価値を評価するというもので、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)などのものがあります。

まず、株の割安度を測る、PERと呼ばれるものですが、これは現在の利益を何年出せば、現状の株価と同一になるかということを現したものになります。
PERが10倍ということは、10年間同じ利益を出せば現状の株価と同じ額になるということを示します。

また、PBRというものも割安株の目安であって、会社が解散した場合の企業価値が分かります。これは1倍に近づくほどに、会社が解散した際の企業価値と同等のものとなるのです。
会社が解散することになって、事業を辞める場合、残った財産を会社に投資した投資家で分けるという決まりがありますが、その時、株価と純資産が一致することが、1倍を意味します。
PBRが低ければ低いほどに、会社が倒産した時の割安の目安になります。