モーニングスターアワードが選ぶファンドオブザイヤーは、投資信託を運営しているファンドにとっては、最も名誉なことであり、更に多くの顧客を獲得することができるチャンスでもあるのです。
全てのファンドが、何が何でもファンドオブザイヤー受賞を目指しているわけではないのですが、投資家が分からしてみれば、安心して投資ができる、そして儲けを出してくれるという、信用することができるファンドとして見ることができる基準になるのです。

そんなファンドオブザイヤーの選考方法ですが、どのような基準で選出されているかと言いますと、まず条件として、国内公募追加型株式投信おおよそ4,000本以上が対象になります。その年の12月時点で運用が1年以上あって、純資産残高が10億円以上のファンドであることが条件です。
これだけでも優良なファンドであると言えるのですが、そこから部門一つの最優良賞、30前後の優秀ファンドが選ばれます。
ノミネートされる30のファンドでも非常に優秀なもので、最優秀ともなれば、翌年のそのファンドには多くの顧客が付くと言われているのです。ただ、値段が上がったりもするそうです。

2012年では、国内株式型部門で、678ファンド、国際株式型部門で、876ファンドが対象となりました。
このファンドの中で、定量評価と定性評価という評価がされます。定量評価では、一年間のそのファンドの実績を評価しますが、それだけでなく、長期的なパフォーマンスも調査して評価されます。
定性評価は、そのファンドがいかに信頼できるかの評価で、運用や調査体制、継続性、リスク管理体制などが評価されるのです。